みやざきCUP必勝法!?マニューバー研究室

作成 四位
2008.10.1 更新


M.Matsumoto/Team Amakusa
波全体を上手に使い、終始安定したマニューバーで2007みやざきCUPを制した松本選手。

このコーナーでは、みやざきCUPにおけるサーフカヤックのマニューバーにたいしてNSA公認ジャッジは何を見てい
るのか、一体どのようなライディングが高評価を得ているのかを四位の主観ですが分析、考察してみます。
内容に間違いもあると思われますので、自己責任でこのコーナーの情報を活用してくださいね。
質問、疑問などお気軽にお寄せください。


M.Ishikawa/Penguino
スピードと流れのある一連のマニューバーの中で繰り出した高く鋭いトップターン(カットバック)。
サーフィン大会では波の大小に関わらず、終始コントロールされた連続性のあるマニューバーは高評価です。

はじめにジャッジのルールを説明します。
少々長い説明ですぐには理解しにくい内容かもしれませんが、マニューバーを研究するには欠かせませんので一通
り見ていただきたいと思います。

みやざきCUP競技規定

まずはみやざきCUPの競技規定(NSA競技規定に準拠)を参照し基本的なルールを確認しましょう。
競技規定PDF

ジャッジの評価基準

NSA公認ジャッジは以下の基準で採点しています。
サーフカヤックを評価するのにもこの基準をそのまま用いていただいています。
■技術評価の基準
選手がスコアリングポテンシャルを引き出すためには、波の最もクリティカルなセクションでスピード、パワー、流れ(フロー)を伴う、コントロールされたラディカルなマニューバーを行わなければならない。イノベイティブ(革新的)でプログレッシブ(斬新)なサーフィンは、コミットメント(積極的、果敢)なサーフィン、加えて、多様性を備えたマニューバー(バラエティオブレパートリー)は考慮されスコアに反映される。
 より良い波でもっとも難易度が高く、そしてコントロールされたマニューバーを実行する選手はより高得点を得ることが出来る。

さらに上記の技術評価の基準について、NSA公認ジャッジのテキストでは「キーワード」が記されています。
■クリティカルセクション
波のどの部分でのアクションか

■スピード、パワー、フロー
スピード/どれだけスピードの伴ったライディングか
パワー/ボトムでのドライブの時間、ターン時のスプレーの量
フロー/波をどのように活用し、流れのあるライディングか

■コントロールされたラディカルなマニューバー
しっかりとコントロールされたマニューバーか

■コミットメント
リスクを覚悟でテクニックにチャレンジしているか

■バラエティオブレパートリー
多種多様なテクニックが組み合わされたライディングか

NSA公認ジャッジの講義の教壇に立った方は、大会の時などはこのキーワードが記されたページをコピーして持って
いくと言っていました。ジャッジの評価基準において大切な点が要約されているのでしょうね。


T.Jogo/70'S GrassHoppers
テイクオフ直後のクリティカルセクションでのボトムターン。
サーフィンでは、ファーストターンからの深いボトムターンは高評価です。

サーフィンはヒート内の相対評価で採点する

ではNSA公認ジャッジは上記の評価基準からサーフィンのライディングをどのように点数化しているのでしょうか。

サーフィン競技は1本のライディングの内容や質を総合的に見た上で、さらにヒート内の他の選手のライディングと相
対的に比較し1ライディング10.0点満点で採点しています。
採点には下記のスケールを用いています。ジャッジはライディングに対して最初に「凄い!」とか「良い!」とか「いまい
ちかな?」といったような評価のカテゴリーを判断し、そのカテゴリーのスコアの範囲で点数を決めます。
相対評価ですから、ジャッジはヒート内のライディングになるべくスコアの差をつけるように微妙なライディングの質の
差を見極めます。

スコアリングカテゴリー

EXCELLENT
GOOD
AVERAGE
FAIR
POOR
スコア

8.0〜10.0
6.0〜7.9
4.0〜5.9
2.0〜3.9
0.1〜1.9

上記を見ての通り、1ライディングの最高得点は10.0なのですが、10.0は巨大な波と最高の選手にしか出しえないよ
うな特別な点数ではありません。ヨレヨレのひざ波であろうが、昨日やっとテイクオフできるようになったビギナークラ
スの選手であろうが10.0を出せる可能性があります。(ヒート内の他の選手のライディングと比較の上で)小さくても乗
った波に対して素晴らしいパフォーマンスを見せたり、ビギナークラスの選手がビギナーの基準を超えるようなマニュ
ーバーを繰り出した場合などにハイスコアがつくこともあるのです。
これがヒート内相対評価の特徴であり、スコアのスケール基準は波の条件や選手のレベルに応じて変化します。
ジャッジはいかなるコンディションのどんなレベルの選手に対しても10.0の物差しをもって採点をします。

また、大会ごとにレギュレーションが設定されています。
ヒートのスタート位置、ヒートの競技時間、乗れる本数の上限、合計スコアの算出方法は大会当日に発表されます。

たいていの大会では、
・沖スタート(ゲティングアウトした状態でヒート開始を待つ)
・1ヒート12分〜20分程度
・マキシマム8または10(乗れる本数の上限)
・ベスト2ウェーブ制(各自スコアの良い2本の合計を算出)
といったレギュレーションが多いようです。

ちなみに2007みやざきCUPでは、
沖スタート、1ヒート14分、マキシマム8、ベスト2ウェーブ制で競技が行われました。


夏場は宮崎各地で毎週のようにサーフィン大会がおこなわれています。
大会にはNSA公認ジャッジが参加します。

サーフィン競技の相対評価について理解できたでしょうか?
それではライディングの内容や質は具体的にはどのような基準で見ているのでしょう?
皆さんも一番興味がある部分ですね!
次ページから詳しく見ていきましょう!

>>>マニューバーやテクニックの具体的な評価基準 へGO!